2018.02.05 Monday
物干しバー
布団干しバー
木造建築の場合でも、コンクリート造と同じようにFRPやウレタン防水などでベランダなるものをつくることはもはや一般的なこととなってしまった。ようは樹脂に頼って空中にプールをつくるということだ。
材料メーカーには怒られそうだが、私はどうにも受け入れられない。コンクリー造のベランダですら、掃き出し窓下部とベランダ防水は長期的に弱点になる部分であるのに、木造でも同じように無理やり納めてしまうことはどうなんだろうと思うからである。加えて半間程度の奥行きしかない中途半端なベランダはせいぜい洗濯物干し場位にしか使えない。
ところが、この2Fのベランダは生活する側にしてみれば、状況によっては小さかろうが何としても欲しいもののひとつの様だ。したがって私の場合はどうしても空中にベランダが必要な場合は、雨が抜けるスノコ状のベランダ、もしくは屋根の上にそれを設置することを提案して、物干し場以外にも利用価値のある広めのベランダをつくることはある。
よくよくヒアリングを重ねると、中には「洗濯物はなんとかなるけど、ふとんだけでも2Fで干したいな〜」という声もちらほらある。それを受けて布団干しバーなるものを考えてみた。
外壁からしっかり離隔を取り、布団の幅を考えると、できる限り持ち出し金物を少なくする工夫することが、ポイントといえばポイントのシンプルなもの。
窓に干しても良いのだが、このバーがあるだけで、外壁と布団が接触することなく風も良く通り調子がいいらしい。
何軒かの家に付けさせていただいた。